どうも、くす太です。
今回の記事は書評となります。
読んだ本は
光本勇介さんの
です。
発売時点から話題性抜群でかなりネットニュースに挙がっていましたが、何が話題かというと書籍の値段にビックリ。
なんと発売価格は税別390円!
本を作るのに必要な金額がそのまま販売価格なんです。
普通に考えるとこの状態だと本を出版しても赤字でメリットがないと思いますが、単純に販売価格が原価というだけではなく、本を買って読んだ読者自身が本に対して値段を決めて振込ができるシステムを設けられました。
それが価格自由という取組になります。
※今は一定の金額に達したということで取組は停止されています。
もちろん、単に読んだ後の評価として値段を読者が決めて振込むということだけではなく、金額に応じてリターンなども用意されています。
これ自体も著者である光本勇介さんの実験なんです。
そんなこんなで本書を読んだ感想などを書いていきます。
著者、本書の概要
著者は光本勇介さん。
株式会社バンクの代表取締役です。
提供されているサービスは「CASH」や「TRAVEL Now」というもの。
詳しくは上記ホームページを見ていただくとして、CASHについてざっくりいうと、自分が所有しているものを写真に撮ると即効で買取金額が表示され、その金額に納得してOKなら即現金化されるというもの。
単純にネットを使用したサービスで、写真を撮るだけで金額評価されて即現金化されるとか、今までになさすぎてただただスゲェという感想。
質屋や中古品買取店などの実店舗に行って買取査定してもらうという、有名どころだとブックオフとかだと思いますが、それをネットでやってしまうという。
このサービス自体も光本さんの本書のタイトルである実験思考そのものから生まれたものとなっています。
本書では、光本さんの幼少期から現在に至るまでのことが書かれ、さらには現在継続して提供しているサービスに関することや、構想中のビジネスアイデア、思い描いている未来予想図などが書かれています。
学生時代からネットを利用した収益を生み出す方法を考え実践されたり、起業を考えながらも社会経験としての就職、その就職先や就活の方法も発想がすごく、これまた発想だけじゃなく、全てを実行しておられます。
「やっていれば良かった。」というような後悔を生まず、失敗したとしても経験や知識として得られるものが多くあると考え、とにかく行動、実行することを念頭に置かれている。
行動力が当然すごいんですが、行動するだけじゃなく、考えまくりでありながら実験をしてその結果を常に糧にしている。
面白い一冊です。
本書「実験思考」を読んで
本書のタイトルである「実験思考」。
思考の中で実験するのではなく、実際に行動に移して実験し、その結果をストックしていく。
結果が必ずストックされる為、実験が失敗というか思った効果が得られないだとか、ビジネス的に成功ではなかったとしても、無駄にはならないという考え。
なので、どんどん実験として試していく。
いろんな方が発信されていることではありますが、アイデアや発想には価値はなく、行動することに意味がある、だから実験として試しまくる。
行動の速さ、行動の熱量。
これがある人はそれだけですごい!
光本さんの考えとして、「全ての人を信じるビジネスをやりたい。」ということが本書には書かれています。
具体的にどういったことかというと、買取サービスの場合、買取品と引き換えに対価を得られるわけですが、光本さんは先に対価を渡して、あとで買取品を送ってもらうというもの。
そもそもなぜこういった形にされたかというと、現代のビジネスは全ての人を疑う構図になっており、疑っているがために予防策に余計なコストがかかり、結果として買い取る側も売る側も損をしているのではないかと考え、実験として行ったのが「CASH」というサービスになっているようです。
先に対価を払うことで、買取品が送られてこないケースはあるかもしれませんが、それが、買取品がちゃんと手元に届いてから対価を払うという現代のシステムと経費などを比較した時にどちらが有益なのかを確かめるための実験という。
また、光本さんはこの世の中は可能性だらけだと書かれています。
なぜか。
それは見方、視点を変えることで、一見無駄に見えていたことが売り物へと変わるから。
さらにそれをどう表現するかによって、世間がそれに対する見方が変わります。
そうすれば価値がないと思われていたことが、価値あるものに変わる。
常識がアップデートされていくのを自然に任せて待つのでなく、自らの表現で変えていく。
勉強になる部分が大変多く、多くの人が楽しめる一冊。
実験→価格自由
本記事の冒頭にも書きましたが、本書の販売価格は税別390円。
電子書籍としても販売されていましたが、そちらは確か0円だったと思います。
これも実験の一つであり、どのような実験かというと、読者に本の値段を委ねてしまうとどうなるかというもの。
読書が本書を読んで、各々が本の値段を考え、価格自由というサイトから振込む。
この振込み自体も絶対、強制、義務ではなく、自由。
なので本書の購入代金のみで追加支払いはしないというのも全然あり。
→ 2019年7月20日時点では入金額が一定金額を超えたということで、振込などは停止されています。
金額によってクラウドファンディングのようにリターンが設けられており、光本さんと連絡を取れたり、ビジネス相談ができたりなど、そういったものが設けれていたと思います。
この実験をする上で光本さんはイニシャルコストとしてかなりの金額を払われているようですが、そもそも実験なので損をしてもOKという考えであったようですが、結果としては良い効果が出たと判断できると思います。
これの勢いを引き継ぐ感じで、この価格自由を導入されている本があります。
それは、ホリエモンこと堀江貴文さんの「ハッタリの流儀」です。
当然のようにヒット作となっていますが、価格自由もすごいことになっています。
リターンとして設定されているものの中に、なんと堀江さんと起業するというのがあるんです。
めちゃくちゃ高額ではあるんですが、それを支払っている人が複数人いるといった状態です。
ワクワクしかないっ!といった感じw
最後に
めちゃくちゃ話題になった光本勇介さんの株式会社バンクが提供するサービス「CASH」。
類を見ないサービスであり、それは本書のタイトルである実験思考から来ています。
日常に流れている多くの常識や一般的なとか、当たり前、不満に感じること、違和感といったものに対して固定観念を捨てて見つめてみる。
そうすることで、なぜこうしないのか、こうすれば良いのではないか、自分ならこうしてほしいということを考え、それを行動に移していく。
人生は一度きり!
悩まず行動しよう!
では。