どうも、くす太です。
本書、ミヒャエル・エンデさんの著書である「モモ」ですが、こんなに学び、気づきが多い本だとは思っていませんでした。
面白そうだなとは思っていましたが。
ちなみに本書に関する記事は今回で2つ目。
※1つ目の記事はこちら
→ミヒャエル・エンデさんの著書「モモ」が面白い!児童書だけど深いんです。。 - くす太net
この記事では、本書のテーマでもある「時間」について書き始められたところで感じたことなどを書いていきます。
灰色の男たちが登場
本書では活気のある都市、地方の街、寂れた街などが登場していますが、灰色の男たちは突如として現れ出し、でもなぜか人々の記憶には定着しません。
この灰色の男たちが現れ出したことで、モモによって活発に、心豊かになっていた人々が、物理的には豊かになれど、せわしなく、イライラし、生活がやせ細っていくことになります。
子どもは親から放置されるような状態になり、大人たちはせかせかと仕事だけに集中し、仕事以外のことには時間を使わなくなっていきます。
今読んでいるところでは、一体、灰色の男たちはなんなのか、なにが目的なのかは分かっていません。
今後の展開が楽しみです!
時間とは
時間とは生きるということそのものと表現されています。
秒、分、時、日、月、年という時間を測る為の尺度はありますが、実際に人が感じる時間というものは、個人によって異なり、また、その時にどんなことが起きたか、感じたかによって、時間の長さに対する捉え方は変わります。
たったの1分が信じられないくらいに長く感じたり、集中するあまり1日が一瞬で過ぎたり。
めちゃ面白いことをしている時もあっという間に時間が過ぎてしまいますね。
時間とは生きるということそのものなので、
時間を豊かに使う=人生が豊か
ということになります。
ですが、灰色の男たちに言葉巧みに時間を節約するよう説かれ、それに納得してしまった大人たちは時間を節約し、仕事だけに勤しみ他のことに使っていた時間を削っていくようになります。
そうすると時間の使い方が貧しくなっていく為、人生が貧しくやせ細ったものへとなっていきます。
これって現代を象徴しているなと思うわけです。
仕事、仕事のブラック労働。
休みはなく、仕事は朝から晩まで。
休息の時間は寝る時間のみ。
定年後の老後が豊かになるように今を搾取する。
2019年では少しはマシになったのかとは思いますが、数年前の日本そのものといった感じを抱きました。
ここから時間についてどのように物語が展開されていくのか。
こらまた楽しみです。
続く、おもちゃについて
時間、灰色の男たち。
気になる展開であり、面白い。
時間というテーマ以外にも、おもちゃについても、なるほどが書かれています。
積み木とか折り紙とかではなく、例えば戦隊ヒーローなどの変身用具やラジコンなどのおもちゃについて。
それ自体は高価なものであり、機能も作り込まれており、精巧なものであることは間違いありませんが、そのおもちゃはその目的でしか遊べず、それ以上ではないというもの。
遊びの発想でいろんな方向性が可能性としてあり、想像力を働かせることで、どのようなものにもなり得る。
そういう遊びをモモたちはしているんですが、灰色の男たちに説かれた大人たちが子どもにあげるおもちゃにはありません。
こういった考えもとても面白く、共感できます。
ミヒャエル・エンデ。
面白い🎶
では。