どうも、くす太です。
ミヒャエル・エンデさん作、大島かおりさん訳の
を読んでいます。
ゆっくりと、通勤中移動中に。
岩波少年文庫ということで児童書のようなものかなと思っていましたが、いやはや書いていることが考えさせられる内容で。
- 聴くということ
- 没頭とは
などが3分の1くらいまで読み進んだ中で出てきています。
しかも、現代を象徴するようなことが物語に書かれていて、面白いなぁと。
まぁそんなこんなで読んでいる途中ですが、気づいたことや感想などを書いていきます。
ミヒャエル・エンデさんを知ったきっかけ
ぶっちゃ全然知らない作家さんでしたが、キングコング西野亮廣さんがミヒャエル・エンデは面白いとかスゴイというような発言を以前されていて、それで興味を持つようになりました。
でも、そのスゴイというものが哲学的なニュアンスだったように記憶していた為、著書を読みたいなと思いつつも敬遠していました。
ですが、物語の本、今回書いている「モモ」という本があることを知り、さっそく購入して今に至ります。
「モモ」で感じたことなど
本書のタイトルである「モモ」ってなんなんだって話ですが、登場人物、おそらくは主人公の女の子のことです。
突然、街はずれの劇場、廃墟のような円形劇場にモモは現れ、周囲の人たちも助けにより、そこで生活をすることになります。
モモという女の子には不思議な力があり、モモがいるだけで、なぜか人々は思いの丈を素直に言葉に出し合うことで、勇気が出たり、癒されたり、仲直りできたりすることが出来るのです。
子どもたちの遊びならば、〇〇ごっこや空想物語でも、飛躍的に発想力が伸び、壮大な楽しい遊びに生まれ変わります。
モモまでではないにしても、こういう人ってどんなコミュニティにもいるような気がします。
その人がいるだけで飲み会が盛り上がったり、会議での発言が活発になり、想定以上の結果が出せるみたいな。
モモにはしっかりとした聴く力が備わっており、ただひたすらに受け止めて聴く、耳を傾け目を合わせることが出来るのです。
話し手としては聴いてもらえているということがしっかりと伝わり、自分の全てを安心して発することが出来ます。
私もですが、どうしても話の途中に違和感や疑問が浮かべば話を遮ったり批評したり、面白くないと感じてしまうと話に集中しなかったりすることがあると思います。
それってやっぱり良くなくて、しっかりと耳を目を合わせて、話を受け止めるのが大事。
そうすることで、より良い方向に進んでいく。
なんとも深いです。
はい。
道路掃除夫の名言、達成力とは
登場人物の一人にベッポという道路掃除夫がいます。
ベッポはとても話をするのが遅く、間をめいっぱい取るんです。
熟考に熟考して、考え抜いてから言葉を発するので、せわしなく、せかせかしている人たちにとっては、話すのがものすごく大変。
そんなベッポですが、
世の中の全ての不幸はウソをつくことから生まれている
という発言をしており、ウソというには意図的に誰かを騙そうとするだけではなく、結果としてウソになってしまったり、うっかり言ってしまったりすることも含まれています。
ウソが生まれることで不信や疑念も生まれ、そこで余計な摩擦が生じ、結果、不幸な状態になるということ。
これにはなるほど!!となりました。
意図的ではないにしてもウソをつかない重要さが痛感され、改めて自分に上書き。
また、道路掃除を仕事にしている中で、めちゃくちゃ長い道路を掃除する時の達成方法についても言及しています。
長い道のりを気にしすぎずに、今、目の前に集中し、没頭することで、気づけば掃除してきた道は長い道のりになっている。
これにもなるほど!!で、いわゆる没頭力の大事さが記されています。
没頭するにはさまざまな方法があるとは思いますが、いろんなところを見ずに目の前のことにまずは集中する。
集中して目の前の作業を継続することで、達成のゴールに近づいていく。
集中力がないという方は一度、目の前のことをとりあえずやり抜くということを実践してはいかがでしょうか。
続く
他のこともこの記事に書こうと思いましたが、予想以上の文字数になってしまったので、別の記事にまた書いていきたいと思います。
ミヒャエル・エンデさんの「モモ」。
時間について考えさせられることがテーマにもなっている物語。
物語なのに一気に読み進めずに、思わずメモメモと思う本。
面白いです。
では。