どうも、くす太です。
最近の新築分譲マンションでも起きる可能性のある問題であり、築古マンションであれば慣れはしたものの改善しないままで問題として残っていること。
それは、
駐輪場問題。
簡単にいうと、マンションの駐輪場のスペース以上に居住者が保有する自転車の台数が多い為に、駐輪場が溢れかえって混沌とした状態になってしまうこと。
まさにカオス駐輪場。
建設時点での計画が甘々であり、さらには、そもそも駐輪場として割けるスペースが小さいといったことも関連する問題。
新築でも築古でも起きるこの駐輪場問題について、なぜこんなことが起きるのか、改善策や解決策はあるのか、などなど、分譲マンションのフロント担当者として考察しました。
駐輪場問題とは
ほとんどのマンションには自転車やバイクを駐輪する為の駐輪場が設けられています。
駅近のマンション、バス便のマンション、山手や高台にあるマンション、田舎にあるマンションなど、駐輪場がないマンションはないんじゃないかなと思うほど。
さて、駐輪場問題に関してですが、起きやすい立地というものがあります。
駅近であれば通勤などで使用する機会が少ない為、バス便などのマンションとは起きる確率としては低いものとなります。
駐輪場が溢れてしまうのは、駐輪場に置くことが出来る自転車台数と住んでいる居住者が保有する自転車の台数が合っておらず、自転車の台数が多すぎることで無理矢理駐輪してしまい、整理整頓が出来ずに駐輪場がごじゃごじゃで大変になってしまう状態です。
※簡単な例としては、駐輪可能台数が10台のスペースに対して、居住者が保有している自転車の総台数が20台とした場合、本来は倍のスペースがいるのにも関わらず、無理矢理駐輪してしまうような状態です。
ちょっと想像しただけでも悲惨な駐輪場です。
なぜこの問題が起きたか
そもそもなんでこんな駐輪可能台数と保有している自転車の総台数のミスマッチが起きてしまうのかですが、いくつかの問題点が考えられます。
- 駐輪場に割けるスペースが小さい
- 駐輪可能台数の初期設定が1住戸1台のみ
- ファミリータイプの住戸が多い
- 居住者のモラル不足(置く場所がないのに自転車を次々購入して無理矢理駐輪、これが一番厄介)
、とまぁこんな感じです。
マンションを建てる計画段階という初期での問題軽視などもありますが、よく問題の起因となっているのは、居住者のモラル不足が多いと個人的に思っています。
※他には管理組合・管理会社の力不足による制度の徹底不備などもあります。
こういった問題を起こさないようにするのであれば、そもそもの駐輪場のスペースが小さかったとしても、無理矢理に自転車を購入して無理に駐輪などせず、敷地のどこかに駐輪場を増やすことが出来ないか、最近流行りの自転車シェアリングを導入するかなど、駐輪場が混沌とした大変な状態になる前に、全員で話し合いをするべきだと考えています。
資産価値の低下に繋がる
駐輪場問題が悪化すればするほど、マンションとしての資産価値は低下していきます。
なぜ資産価値が低下するかですが、駐輪場が混沌とした状態になっていると、高い確率で他のスペースにも自転車が無断で置かれてしまうことが発生します。
共用廊下に自転車やバイク、玄関前に自転車やバイク、車路にも自転車やバイク、そんなところに自転車やバイクは置いていいことにはなってないし、置くと危険な状態にもなるし、違法な状態になってしまうこともあります。
築古マンションや中古マンションが売りに出された時、部屋が良いと思って見に来た人が、共用廊下や駐輪場などを見た時に、自転車が溢れかえり混沌としていた場合、そのマンションを購入したいと思うでしょうか。
私なら絶対に購入したいと思いません。
というか、絶対に購入しません。
マンション全体としてその状態を許容しているということは、混沌とした状態でも良しとする人が多いという風に判断することが出来てしまいます。
結果として、売り出しから売却までに時間がかかり、時間がかかることで市場的に低価値に見られてしまい、最終的に資産価値が低下してしまうことに繋がります。
改善策・解決策
資産価値の低下も引き起こしかねない駐輪場問題ですが、改善策や解決策はあるのか、ですが、
- 居住者モラルの向上
- 駐輪場の増設
- 自転車シェアリング
などが考えられます。
初めに、居住者モラルが向上されれば、同じ自転車台数でも譲り合い精神もありますし、常に整理整頓で駐輪する為、現状のような混沌とした状態は緩和されることが想像出来ます。
次に、単純にスペースの問題を解決するのが駐輪場の増設です。
よく解決の手段として用いられる駐輪場の増設ですが、よくありがちな落とし穴としてあるのが、スペースだけを拡げてしまい、ルールがないが為にも結局、想定以上の自転車が増えてしまって混沌とした駐輪場問題は解決せず、といったことが考えられます。
駐輪場の増設を行う場合は、絶対に、増設工事を行う前に駐輪場の整備ルールを制定し、徹底していくことが必要です。
本記事では最後ですが、自転車シェアリング。
数年前に話題に挙がり、今では話題ではなく、普通に行われるようにもなりましたが、週に1回や月に数回しか自転車に乗らない人たちの為に、管理組合・マンションとして自転車を数台購入して駐輪場に置いておき、管理・運用しながらみんなで利用するというのが自転車シェアリング。
これを導入することで、ほとんど自転車に乗らない人たちが、わざわざ1台ずつ駐輪するよりも、数台を利用し合うことで、他の自転車を駐輪するスペースを作り出すことが出来ます。
※これは当然ですが居住者・利用者のモラルが本当に重要です。
そんなこんなで駐輪場問題について考えてみました。
分譲マンションを購入しようと考えている方は、部屋の構造だけではなく、駐輪場などの共用部にも興味を持って観ていただいた方が良いと思います。
では。
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<PS>
最近は休日に料理を作るようにしています。
昨日の晩ご飯で作ったのは餃子。
奥様レシピを見せてもらいながら、餡から作ってホットプレートで焼き上げました。
料理中にふと気付いたことがあります。
・・・・俺って、家事にコミットしてなかった・・・・
です。
掃除や洗濯、子どもを寝かせたりお風呂に一緒に入ったり、家事にコミットしている気がしていましたが、料理には一切関与していませんでした。
自分が行動してみることで、料理の大変さが身にしみて分かりました。
主婦の方々は本当にすごいです。
「家事にコミットする」については、また別の記事で書きたいと思いますが、今までしていなかったことを、簡単なことでもいいからしてみるのは本当に良いことだなといった感じです。