どうも、くす太です。
AI(人工知能)が導入されたロボットやシステムなどが活躍する時代が近い将来やって来ると、最近よく見聞きするようになりました。
そういった世の中になることで、機械に仕事を奪われてしまうと、戦々恐々と不安になっている人たちもいれば、
逆に、
単純なのに負担の大きい労働を人間がする必要がなくなり、好きなことだけをやって生きていくことが出来ると輝く未来を想像し、且つ行動し出している人たちもいます。
私が従事しているのは分譲マンションの管理業界。
この業界では、システマチック且つルーティンワークの業務がすごく多く、今現在でもシステムを導入して業務の効率化をあらゆる会社が行っています。
業務効率化はまだまだ進んでいくのは当然の流れ。
この流れを見るだけでもこの管理業界には必ずAI(人工知能)は導入されるでしょうし、誰が考えても、コスト削減、効率的な管理が出来るというのは分かることだと思います。
その中で、分譲マンションのフロント担当として働いている立場で、どんなマンション管理になっていくのかについて考察していきたいと思います。
現在の管理会社が行っている業務
マンションの管理会社が行っている業務。
基本的には管理組合と管理会社が締結する管理委託契約の内容に基づきます。
主項目としては、
- 事務管理業務
- 管理員業務
- 清掃業務
- 建物・設備管理業務
があります。
この中でロボット・機械の方が適しているとすぐに思いつく業務は、
ほぼ全て
であるということが分かります。
こういった業務項目には文言化されていないようなものが多くありますので、全てが全てロボットの方が良いという判断ではありませんが、それでも大部分が単調で機械的な作業であることは間違いありません。
AI(人工知能)が導入されることで訪れる変化
真っ先になくなるのは、事務管理業務の一つである「管理組合の収支を扱う会計業務。」
今時点ですでにかなりシステム化されており、銀行のシステム次第ではどんどん進化していき、AIが入ってくることで、あっという間に多数の管理組合収支であってもシステムを管理する一人がいれば対応可能になっていくことが、容易に予想出来ます。
次に思いつくのは、毎月の目視点検やエレベーターや機械式駐車場などの設備点検など(建物・設備管理業務)のデータがAIで簡単に集約されていき、履歴データについても簡単に蓄積出来るようになると思います。
点検作業員は点検のみに注力し、資料整理の業務はなくなるでしょう。
あらゆることがシステマチックに簡単に、誰でも管理出来てしまう。
新しい管理ソフトが開発されれば、自主管理による手間も大幅になくなり、特に重要なことだけを専門家に相談したりするだけで問題なく管理組合の運営が可能となります。
本当の意味で人間による管理会社のメリットを打ち出せる会社でなければ、AIに淘汰されていってしまいます。
これからのマンション管理
これまでは貨幣社会。
これからは信用社会、評価経済。
クラウドファンディングにポルカ、valu、タイムバンク。
信用をお金に変えるシステムはどんどん生まれています。
この流れはどの業界にも通じます。
当然ながらマンションの管理業界にも訪れます。
今現在はほとんどの管理会社が自分たちの業務内容やサービス内容、価格などを可視化させていません。
この部分の可視化は突然訪れ、誰でも見えるようになる時が来ると思います。
こうなった時に大事なのは価格競争に巻き込まれずに、独自の路線を築くこと。
価格競争に未来はなく、資本や企業自体の規模で戦える土俵は決まってしまいます。
独自路線の築き方。
いかに居住者に、管理組合に、信用され、パートナーと認めてもらえるか。
これまで通りでは絶対に上手くいかなくなります。
さらにいえば、管理組合という団体に対してのみではなく、区分所有者である個人との絆を築くことが出来るか。
これが出来れば仕事の幅は大幅に拡がり、企業の未来は明るくなること間違いなしと考えています。
もう一つの輝く未来として予想出来ることは、強制的にコミュティ化されてしまう管理組合を、本当のコミュニティに変えられる力をもった管理会社は非常に業界内で強い存在となり、このコミュニティ形成力で様々な分野へ道が拓けるものと創造することが出来ます。
まとめ
これから確実に訪れる未来であるAI(人工知能)の世界。
ロボットや機械が発展・発達することにより、自分たちの仕事がなくなると思うか、
はたまた、
仕事のパートナーの一つとして捉え、自分らしい、人間らしい仕事を考え、より魅力ある仕事を出来るようにするか。
本当にすぐそこまで来ている未来に対して、拒絶するか、受け入れ共存するか、この選択がこれからの人生を確実に左右します。
避けられない未来であるなら、誰よりも早く適応出来るようにするのがベスト。
いつの世も弱肉強食ではなく、生き残るのは適者生存が原則。
恐竜さえも隕石で簡単に滅ぶのです。
これからのマンション管理は特に適者生存が浮き彫りになってくると思われます。
これまでの建設ラッシュにより自然に増えていた管理棟数。
そんな時代は間も無く終わります。
今すでに価格競争の時代に入っており、薄利多売でなんとかしのぐ。それが出来るのも大手の管理会社のみ。
中小、零細の管理会社はどんどん潰れてしまいます。(吸収合併も含みます。)
生き残るの道はAI(人工知能)を上手く活用し、共存し、今とは違う管理を創造する企業。
人間らしい管理を生み出した企業はこれから独自路線で、大手の管理会社に影響を受けることなく、管理業界の地図を塗り替えていくことになると思います。
この初めの一歩を踏み出すのはどこになるのかが 楽しみでなりません。
と言いつつ、自分が初めの一歩を考え続ける毎日です。
では。