どうも、くす太です。
中学生や高校生の時代には本当の意味ではあまり気にしていなかった学校教育という制度ですが、大学生の頃には学校に通う意味がないなと感じながらも、ただただダラダラと4年間という歳月を無駄に過ごしてしまっていました。
社会人になってからはより一層、学校教育に拘らずとも、学びの場は無数に提供されており、自分の興味と好奇心・行動次第でいくらでも学ぶことが出来ると思っていました。
今回、堀江貴文さんの
すべての教育は「洗脳」である-21世紀の脱・学校論-
を読み、学校教育に拘る理由は本当になく、自分にも、自分の子供にも、本来あるべき学ぶことの重要性を感じさせられました。
常識と思っていたことは実は洗脳されていたからであり、この現代では思考も行動も自由なんだと理解出来る本書をご紹介します。
本書の概要
著者は堀江貴文さん。
本書は2017年3月に出版。
本書では、主に学校とはどういうものか、どういう経緯で出来たものか、歴史的な背景はどうか、現代に遭った組織・教育機関であるかなど、学校というものの本来の性質や目的としているものについて書かれており、洗脳教育の場とする学校の存在から解放される為の考え方や実践方法などが、抽象論ではなく論理的に説明されています。
構成は、①学校は国策「洗脳機関」である、②G人材とL人材、③学びとは「没頭」である、④三つの「タグ」で自分の価値を上げよ!、⑤会社はいますぐ辞められる、の5章となっています。
本書から学んだこと
学校の成り立ちや洗脳教育の場として時代錯誤の存在になっている学校について、堀江さんの視点が非常に分かりやすく書かれている本書。
学校に通わなければならないとされている期間を過ぎてからも、雇用されて働く側になると、学校の考え方などがそのまま継承されている企業・会社に勤めているのがほとんど。
小学校・中学校・高校という学生の期間。
幼少期から始まり、合計12年間(義務教育だけでも合計9年間)という長期間の洗脳教育から脱却する為の方法やマインドが書かれています。
手元になくてもいい、という革命(第2章)
シェアエコノミーが進む現代。
車や住宅などは特にその傾向が強く、世の中にはカーシェアやシェアハウスが溢れています。
マンションなどでは車を所有している人が減少することで発生している空き駐車場問題や、住宅においては空き家の増加。
これまでの社会的な評価としては、所有していることが評価の一つになっており、車も住宅もそれに含まれています。
自分自身はというと、住宅も車も所有していますが、所有していることによる窮屈さは正直なところ感じており、所有していなくても生活に支障が出るわけではなく、逆に積極的な動きが様々なとこで出来るのではないかと感じています。
このあたりは今後の自分の課題であり、非所有・社会財産の共有を心掛けていく考えになりました。
自分でルールを決めれば没頭できる(第3章)
堀江さんの書籍をたくさん読む中で、とにもかくにも一貫して語られているのが「好きなことをして生きていく」ということ。
この好きなことが見つからずにもがいている人は非常に多く、そんな自分もそのうちの一人です。
好きなことが仕事になっていく過程には必ず没頭・ハマるという状態は避けられず、ではどのように没頭していくのかというのが問題でしたが、本書では自分でルールを決めて進むことで没頭することが出来るとしています。
つまりは、やろうと決めたことは変な甘えなどは自分ルールで許さず、目的をもって取り組む。その中で不向きであったり、違うと感じることであったりするものについては断捨利して自分の身、糧にしていく。
人は誰しも子どもの時代があり、その子ども時代には確実に持っていた没頭する力。
失わずに弱まっているこの力を呼び覚ませ!!です。
お金を使うべき時は「今」だ(第4章)
大学生の頃に友達と将来や楽しいことについて話していた時のことを思い出しました。
京都の大学に通っており、近くには賀茂川が流れていた為、よく川沿いを歩きながら話していました。
そんな日々の中、将来のことを考えながら生きるってなんだろう、と話している時に、その当時の自分は「過去や未来ではなく今しか生きられないから、今を楽しもう」と言っていたのが、本書を読みながら回想していました。
年齢を重ねる中で忘れていた今を生きているということ。
これを今一度しっかりと自分に刻み、将来を見て悲観視するのではなく、今をしっかりと生きていきます。
未来を予測するな(第4章)
確実性のある未来予想など出来ない為、 未来ばかりを考えて行動が鈍化したり、一歩踏み出せなくなるのは違うのだなと知らされました。
自分もそうですが、より実現性の高い予想を欲してしまいますが、たった1秒先のことも人は見ることが出来ません。
そんな未来を予測して、確実なところだけを進もうとしても不可能なのです。
常に変化し続ける人生。
未来ばかりに拘らず今を見て生きよう。
自分の感覚を大事にしようと思わされます。
特に響いた内容
堀江さんのこれまでの自己啓発本ともいうべき書籍たちの中では、学校教育という社会常識というようなものを洗脳していく目的とした場であることをメインに書かれているといった印象のある本書ですが、その中で特に響いた内容をこれまでとは別で一つご紹介。
「手抜き」で「やりたいこと」の時間を作れ!(第4章)
ここで使用されている「手抜き」という言葉は、やらないといけないことをしないなどのサボリといった手抜きという意味ではなく、効果的に物事を行うことを指しています。
つまりは、自分にやらなくても良いようなことはせずにあえてしないことで、時間を確保し、しなければならいこと、有意義なことに時間を使う。
情報収集や分析などを自分でせずにコンピュータや今話題の人工知能(AI)を使い、本来であれば消費していた時間を自分がしたいことの為に使用することで、自分にとって非常に効果的な時間の使い方となります。
これまでのやり方を踏襲して無駄な時間を浪費してしまうよりも、効率よく動くことを常に意識して頭を働かせる。
日常生活においても、働く上でも非常に重要な考え方です。
子育て中の人にもオススメの一冊
就学前の子どもが我が家には 2人いますが、なにかと禁止を強要してしまっていることに本書を読んでて気付きました。
危険な行為だからと禁止していたはずが、思い返してみると自分の都合がいいことだけを許し、都合の悪いことに対して禁止していたように感じます。
自分自身も学校に拘る必要もなく、やりたいことをどんどんやればいいと思っていましたが、本書を読んでより一層その思い・考えが固まりました。
これから日本の学校教育が劇的に変わっていくことはないと思いますので、子どもたちにとって良いと思う選択をしていきたいと思います。
また、子どもたちが自分のやりたいことを積極的にやっていけるように、自分自身も行動で示していきます。
まとめ
義務教育期間がメインである学校。
その学校が実は通う生徒たちを洗脳する為にあり、学校が出来た経緯からその目的は理解できるものの、時代が変わった現代においても教育方針などは変化せずにいます。
そんな洗脳から解放する為に、今の現実をしっかりと把握し、分かっているだけではなく理解して行動出来るように自分を解放する必要があります。
自分の為にも、自分の子どもたちの為にも、学校教育という洗脳から解放される必要があり、全ての人は自由に生きていける。
本書が学校などの教育機関に携わる人たちの手に渡り、教育方針が変化していくことが望まれますが、日本の公的機関がスピーディに変革することはこれまでの歴史を振り返るとありえないと思います。
だからこそ、自分は洗脳されずに、子どもたちも洗脳されないようにしていく必要があります。
皆さんはいかがでしょうか。
では。
<PS>
本記事投稿時の子どもたちの年齢は5歳と2歳。
2人ともが凄まじいスピードで成長している。
長女は自転車の補助輪を外して1週間ほどで多少走行出来るように。
長男はトイレトレーニングを始めて5日ほどで自ら行くように。(失敗もありますが)
大人と子どもの違いはあれど、人間いつでも成長、変化出来る生物。
子どもたちに負けじと成長をしていくと心掛け、実行していく。