どうも、くす太です。
日本の少子化、高齢化が問題であると騒がれてすでに何年も経過しましたが、日常的にも高齢者を見る機会が非常に増え、老害ともいえる問題が発生しつつある現状。
そんな高齢社会が分譲マンションにも迫りつつあるのをマンション管理業で働く身として感じています。
高齢社会による分譲マンションにおける問題について書いていきます。
少子高齢化社会とは
少子化という出生率の低下による子供の数が少なくなっていること
と
高齢化という医療技術の発達などにより人類の寿命が延びたことによる高齢者が増加すること
が同時にやってくる社会を指し、現実社会が少子高齢化社会となっています。
一般的に高齢者とは65歳以上を指していますが、子供が減ったというのは日常生活では正直あまり感じませんが、高齢者が増えたというのは「確かに!」と感じます。
電車に乗っても、自転車に乗っていても、ご飯を食べに行っても、買い物に行っても、至るところで見かけます。(念の為にいっておきますが、高齢者が増えていること自体に問題があると思っているわけではありませんので悪しからず。)
想定される問題
少子高齢化の内、少子化についてはマンションにおいて問題視されることは特にないと思いますが、高齢化については想定される問題があるという考えですので、いくつか挙げていくと、
認知症
アルツハイマーなどもですが認知症によって問題行動が増えてしまいます。容易に想像できるものではありますが、認知症に対して同じマンションの居住者が出来ることは正直ないのではないかと思います。
独居
高齢になることにより、日常生活での動きに本人の意思とは関係なしに制限がされます。昔は出来ていたことが出来なくなり、問題にならなかったことが問題になってしまうことがあります。
汚損
排泄関係に影響が出てくると当然問題視されてしまうのが、排尿・排便による汚損。当事者だけでは周辺住戸にも悪影響が出てしまいます。加えて、改善が非常に難しい問題です。
孤独死
数年前から社会問題となっているのが孤独死です。
独居の高齢者が人知れず亡くなってしまっている状態のことをいいます。
定期的な親族の訪問や介護サービスなどを受けていない方が、自住戸内で怪我をしてしまったり、決定的な症状が出てしまった時に起きてしまいます。
実際に発生している問題
マンション管理業に従事している中で、実際に発生している問題を挙げていくと、
鍵
おそらくは認知症を発症していると思われますが、鍵を自住戸内に入れたまま自動扉の外に出てしまい、戻ろうにも戻れないといった状態になってしまいます。
外で長時間
鍵を持っていない・自分の部屋が分からないことにより、長時間外に出たまま過ごしてしまっていることがあるようです。
寒い日も暑い日も
しかも季節や天候に関係がない為、灼熱の太陽が照りつける猛暑であろうと凍える風が吹き付ける極寒でも同じ状態になってしまいます。
奇声・奇行
意味も分からず大声で叫んでみたり、突然走り出したり、周囲の人にとっては危険な人物としか思えないような行動を取ることもあります。
まとめ
今後、今以上に加速していく予想がされている少子高齢化。
高齢社会になれども対応する人員不足によって発生してしまう問題が数多くあります。
また、介護については一般的な周知の事実として、介護にかかる費用は高額ですが、介護業界の給料は低額であるというギャップにより、人員不足は今後も解消しないものと思われます。
日本は世界においても少子高齢化が問題視されている国の為、国の施策として介護業界が優良業界になるように進めていくしか、健全な社会を形成する術はないように思います。
お金のある政治家ではこの緊急の課題に対して即効性のある対策はされないでしょうが、自分たちの子供や孫の世代のことを考えれば、とにもかくにも今一番に動かないといけない問題です。
では。
<PS>
1月に受験したマンション修繕維持技術者試験。
マンション管理士試験でも同様でしたが、受験者に高齢者の多いこと。
これは認定資格ですが、国家資格の試験でも高齢者の方が受験している現状。
受験している意味はなんなのか。
働き世代がもっと活躍しなければと危機感を感じました。