どうも、くす太です。
STAP細胞では日本社会全体が大きな騒動となり、様々な憶測が流れた中で、結局STAP細胞というのは幻・捏造の類であるという風に多くの人が認識していると思います。
その騒動の中心人物であった小保方晴子さんの著書「あの日」が発売されて以降、一体どのようなことが書かれているのか、STAP細胞の真実はどうであるのかという思いから、是非とも読みたいと思いながら、やっと今回読むことが出来ました。
本書を読了した感想やSTAP細胞騒動について感じたことなどを書いていきます。
※あくまでも私個人が本書を読んで感じたことです。是非とも他の方々にも本書を読んで頂き、各個人による真実を見出して欲しいところです。
本書の概要
著者は小保方春子さん。
本書は2016年(平成28年)1月に第一刷が発行されています。
小保方さんは子供時代の友人の難病を目の当たりにし、誰かの為に、役に立てることがしたいと思い、それがその後の人生の指標となっていきます。
小学校・中学校・高校と進学していく中で、医師への道も考えましたが、多くの人に貢献する為に研究者への道を志すこととなり、早稲田大学へ進学します。
大学では運動部に所属し、卒業後の研究者への邁進を考え、運動に明け暮れる日々。
大学卒業後は東京女子医科大学・ハーバード大学医学大学院に所属し、研究の為の充実した設備面などから理化学研究所に身を置き、研究者として従事していくことになりますが、2014年(平成26年)にSTAP細胞に関する論文発表により、壮絶な転落人生を進んでいくことになります。
本書では小保方さん自身が研究者としての道やこれまでの研究実績、研究に対する熱い思いなどに始まり、STAP細胞に至った経緯、騒動の真実、この日本社会の大きな闇について書かれています。
ざっくり感想
本書は本当に終始とても丁寧な言葉で綴られています。
STAP細胞を研究し、論文として発表、その後の様々な裏切りや非礼が多くの周囲の人間からあったにも関わらず、丁寧な言葉はブレることがありません。
決定的な裏切りや非常識でしかない対応をする人たちに対する礼儀を一切失わないところが単純にすごいと感じました。
本書を読む限りでは、小保方さん自身の手痛いミスはありますが、本当の悪は小保方さん自身ではなく、STAP細胞の研究を主導して進めていた人物やマスコミ、ひいては理化学研究所(通称、理研など)であると感じます。
自分たちに火の粉や批判が来ないように小保方さんを全面的に悪人へと仕立て上げ、世論を操作し、面白おかしく一人の人間を社会的に抹殺して真実を闇へ葬ろうとしているような印象を受けました。
最終的には早稲田大学においても異常さを感じざるを得ません。
ただただ読んでいて感じことは、前半は小保方さんの研究への愛・熱意ですが、後半からは本当の悪人たちの気持ち悪さ、日本社会の闇の深さを感じました。
小保方さんについて感じたこと
ただただ本当に研究が好きなんだなぁと感じました。
本書は小保方さん側の真実を書いている為、STAP騒動の真実は分かりませんが、少なくともSTAP細胞なるものというか現象自体は確認されていることであり、研究自体が封印というか闇に葬られてしまったのは残念に思います。
新しい発見に対する論文作成にさえ加わることがなければ、悪人たちに出会わなければ、小保方さんは本物の発見が出来る研究者になっていたと思います。
言われるがままの研究ではなく、自分自身で研究方法を模索し、成功へと、発見へと繋いでいけることが出来る研究者。
STAP細胞騒動というか過去の博士論文についての落ち度はあると思いますが、小保方さんという研究者が社会的に抹殺されてしまったのは非常にもったいないことであると感じました。
本書を真実とした時の悪
STAP細胞の一連の研究・論文において、始まりは確かに小保方さんがアメリカの研究所や日本の研究所で関わって進めていきますが、本格的な研究や論文執筆などに関しては「若山という研究者」がメインになっているようです。
研究に用いるマウスの管理を自分のみで行い、小保方さんに実験の詳細も見せずに結果のみを伝えたりしていたとか。
さらにはキメラマウス作成における研究手法を小保方さんにはなぜか教えなかったらしく、実験は成功していると言いはするが自分以外には再現出来ないだとか、目の前での実験は行わないだとか、ひいては騒動の再現検証の時には実験に参加しないなどの暴挙の数々。
こんな方が今は山梨大学の教授をされているそうです。(個人的な感想としては山梨大学は大丈夫??)
この若山という研究者が騒動の中で情報を事前にリークしたり、自分に都合が良いように事実を捻じ曲げていったというような内容が本書には書かれており、読む限りでは絶対的な悪はこの研究者にあるように感じました。
騒動が起きてから、混迷を極めていく中で発言の内容を変えたりもしており、雑誌などに証拠は残っています。
それを考えると報道、マスコミの未熟さというか下劣さというかレベルの低さが痛感されます。
本書では特にNHKのひどさや須田という記者の醜聞さが書かれています。読んでいても気分が悪くなってしまうレベルです。
所属していた理化学研究所の対応にも恐ろしさを感じます。再現実験や検証、調査を進めていく中で、小保方さんが悪である前提で全て考え、最初からストーリーがあってそれに沿って進んでるだけといった印象。研究の状況などを考えれば小保方さんだけが悪いということにはならず、そもそも論文の著者は他にもおり、メインは他にいるというのに。
博士号を認定した早稲田大学においても気持ち悪さを隠しきれません。確かに小保方さんに落ち度はありますが、再認定する気もないのに労力だけを負わせてしまう。無意味であり、マイナスしか生まない一連の行動は必要だったのか、と誰もが感じてしまうところです。
本書に登場する騒動に関わるほとんどの団体や個人は悪であると感じます。
小保方さんを誹謗中傷・陥れる為だけに全力を注いでいる印象です。まるで自分たちは正義だといわんばかりです。
本書が真実でない時の悪
著者である小保方さんが悪ということになります。
本書に書かれている内容が妄想であり、現実逃避の末に書かれていたということになりますが、読む限りはそんなことはなさそうです。
実際の記録として残っているものでさえ認められず、STAP細胞の起点となる部分は再現実験で確認されていたことが分かっているそうです。
小保方さんの被害妄想によるところが全くないとは思いませんが、少なくともほとんどが真実であると感じます。
いずれにしても悪
テレビや新聞などのマスコミ陣。
よく言われるマスゴミであり、まさしくゴミだと感じられる動きを見せています。
持ち上げるだけ持ちあげといて格好の餌がばら撒かれたら一斉に群がって、ほとんど一般人と変わらない人を報道という絶対的な力で蹂躙しています。
吐き気するくらいのレベルの低さです。
特に須田という記者は若山とかいう研究者と蜜月な関係にあったようで、リーク情報を基に執拗な取材という名の脅迫を行っていたようです。(本書の表現を読む限りでは取材などでは一切なく、脅迫行為に感じてしまいます。)
NHKも理研も早稲田大学も、登場するほとんどの団体の行動は常軌を逸しているように思います。
報道すべきことは小保方さんが悪であるということではなく、取材・調査した上での真実であるべきです。
日本社会全体の闇が浮き彫りになっている騒動です。
まとめ
メディア、マスコミの恐ろしさを痛感した騒動。
テレビや新聞などを見る視聴者や一般人はどうしても報道に左右されてしまいます。
リーク情報をそのまま報道したり、下調べなしでただただ無知なマスコミは悪でしかないと思います。
こんな馬鹿げた悪人たちに巻き込まれていなければ、今でも研究者であり続け、いずれは本当にすごい発見していたのではないかと感じさせる小保方さんが本当に心配です。
多くの人に読んでもらって真実はどこにあるのかを判断してもらいたいと感じた本書でした。
では。
<PS>
こんな悪人たちに巻き込まれずに研究を続けれていた時の小保方さんを想像すると辛くなります。
STAP細胞と言われる前の、それ以前の研究成果を評価し、小保方さんが研究者の道を歩むことが出来るそんな世の中を期待します。
有能な人材が消えてしまうのは本当に社会的損失でしかありません。