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『くす太』という管理会社に従事するマンション管理コンサルタントの雑記ブログ。書評・日常・マンション管理のことなど。

【登場人物の心情や風景がしっかりと心に入ってくる小説たち】はあちゅうさんの「通りすがりのあなた」読了。〜感想書評レビュー〜

どうも、くす太です。

 

キングコング西野亮廣さんのエゴサーチTV以来、失礼かもしれませんが親近感を抱き、書籍やネット記事、SHOWROOMなどの活動を追っている「はあちゅう」さん。

 

今回読んだ書籍は、2017年9月に出版された

通りすがりのあなた

です。

 

これまでに読んだ書籍は「半径5メートルの野望 完全版 (講談社文庫)」、「言葉を使いこなして人生を変える」であり、今回は初めての小説となります。

 

「六本木のネバーランド」を先行無料公開されていましたが、小説においても、

心にすーっと入ってくる言葉

頭で自然と反芻してしまう言葉

を扱う作家、はあちゅうさんの小説集に興味を持ち、購入しました。

 

それでは、

はあちゅうさんの

通りすがりのあなた

をご紹介します。

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本書の概要

著者は作家の「はあちゅう」さん。

※以前に他の書籍を読み、以下の記事を書きました。

【読みやすくて、響きまくりで、失礼ながら勝手に親近感を抱いてしまいます!】はあちゅうさんの「半径5メートルの野望」を読了〜ドッグイヤーの数がハンパないことに〜 - くす太net

【心がほっこり温まる、そんな言葉が詰まった一冊】はあちゅうさんの「言葉を使いこなして人生を変える」読了〜感想書評レビュー〜 - くす太net

 

本書はビジネス本や自己啓発本ではなく、またエッセイ本でもない小説集となっています。

 

小説であるということは、あくまでもフィクションなのですが、はあちゅうさんの実体験などのエピソードから発想を得ているとのことで、主人公がはあちゅうさん自身に感じられ、エッセイのようにも感じられました。

 

物語はすごくリアルなものであり、身近に起きる可能性を秘めたストーリーたちです。

 

本書でも、はあちゅうさんの独特な言葉の言い回しがあり、すごく心に染み、頭にも入ってくるものとなっています。

 

※本書の構成は、

世界が終わる前に、妖精がいた夜、あなたの国のわたし、六本木のネバーランド、友達なんかじゃない、サンディエゴの38度線、世界一周鬼ごっこ、エンドロールのようなもの

となっています。

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特に好きな小説

SHOWROOMでも、読者によって好きな小説が違うということを話されていましたが、ここでは私の好きな小説をご紹介します。

 

※本書を読むまでは、はあちゅうさんの言葉遣いがすごくいいなぁという感じでしたが、新たな発見として、人間や風景などの描写の凄さがありました。

言葉だけでこんなにも繊細な心や動きなどが表現出来るということを知りました。

 

あなたの国のわたし

団塊の世代やバブル期と比べると、現代は多様性について寛容さが増したと思います。

それでも、寛容さの足りない部分というか、そのあたりがすごくリアルに感じた物語でした。

 

留学生のような立場の友人と日本で交流を持って感じるものと、逆に、友人の国で外国人という立場になった時に感じるものとでは、実感具合に大きな隔たりがあるということから、

 

他人の体験談や相手の身になってものを考えるということが、それが悪いということではなく、精度の高いものにはならない

 

ということを実感させられました。

 

これは成功体験みたいなことも同じであり、他人がいかに成功したかを具体的に聞いたとしても、自分自身が成功体験をしていかなければ、あまり意味はないのだなと思いました。

 

相手の立場に自分が実際に立つといろんなことが分かるというか、本当の意味で理解できるし考えられる。

それまでが嘘ではないけれど、認識のレベルが変わる。

 

そういうことを気付かさせてくれる物語でした。

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世界一周鬼ごっこ

読後感が爽快な物語。

7つの物語の中で2番目に好きな小説です。

 

特別な環境で偶然出会ったけれど、特別だからこそ抱く思いというか、そういったものを感じました。

 

タイトル通りのスケールが非常に大きい追っかけあい。

 

デジタルが当たり前の世の中だからこそ、アナログの特別な繋がりが、より一層濃い繋がりに変わる。

 

「小さな恋のうた」っていう副題が似合いそう。

 

読んでみたい「はあちゅう」さんの物語

はあちゅうさんが出版されている書籍を読んだり、SHOWROOMを拝見したりしていると、以下のような小説が読みたいと感じました。

 

  • 長編小説
  • 他者のエピソードから作られた小説

 

です。

 

では、なぜ読みたいと感じたかですが、

 

一つ目の長編小説については、

本書が短編集であったからであり、長編にすることで今回以上に登場人物たちに感情移入、世界観に没入することができ、そこでこそ得られるものがあると思っており、はあちゅうさん独自の異世界感、

はあちゅうワールド

にもっと浸りたいと感じたからです。

 

短編はさくっと読めるものですが、物語は一時期の瞬間がクローズアップされているイメージであり、長編はその登場人物の人生というか、濃い物語が描かれているといったイメージを抱いています。

 

長編によって登場人物たちのキャラクター性がより感じられるようになり、共感性も強まり、読者である自分自身が物語にコミット出来て、小説がもっと読者にとって特別なものになると思いました。

 

二つ目の他者のエピソードから作られた小説については、

SHOWROOMやイベントの感じしか分かりませんが、はあちゅうさんは読者やファンとの関係性が濃く、距離感が近いように感じたからです。

 

小説はあくまでも作家さん個人の物語かもしれませんが、もし、読者やファンからのエピソードから物語が作られていくことがあれば、その特別感は他にはないと感じました。

 

全くの素人考えなので戯論レベルかもしれませんが、他者のエピソードではなく、登場人物のキャラクター性を読者やファンと時間をかけて作り上げていくのも面白いなぁと思います。

 

私が知らないだけでそういった試みをしている作家さんがいるかもしれませんが、そんな風に読者である自分が作家さんと距離を近付けることが出来れば、今以上にその物語に、その書籍に入り込むことが出来ると思い、本記事に書いてみました。

 

では。

 

<PS>

ほぼ毎日SHOWROOMの配信を観ていますが、毎朝8時からということもあり、通勤中の電車内で視聴することがほとんどです。

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仕事場へ行くのが億劫な日もあり、また、満員電車に疲れてしまう日々ですが、配信を観ているおかげか、精神面でのリセットが出来ています。

 

これまでは漫画を読んだり、ネットニュースを観たり、本を読んだりでしたが、チャットのような対話が可能なSHOWROOMは一視聴者で終わらずに、参加者になれる為、まさに朝活が可能であり、気分爽快にもなります。

 

ものすごく人間味のある「はあちゅう」さんから毎朝パワーを貰っています。

 

というファンレターみたいな感じのPSになってしまいました。(笑)