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『くす太』という管理会社に従事するマンション管理コンサルタントの雑記ブログ。書評・日常・マンション管理のことなど。

【リアルな体験に勝る意識改革はない】村改革の先駆者が実際に行ったことから得たもの〜管理組合にとって非常に重要なコミュニティ作りのヒントがあった〜

どうも、くす太です。

 

現在の勤め先である会社では、週に1度、朝礼スピーチというものがあります。

今回のスピーチでは、

のことを題材としていましたが、これからの仕事というものに繋がる、自分が作り出せるものに繋がるイメージ出来る内容でした。

 

それは、つまり

リアルな体験に勝る意識改革はない

ということです。

 

それでは、どのようなスピーチの題材であったのか、なぜリアル体験の良さを感じたのかなど、書いていきます。

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スピーチの題材

今回のスピーチは、伊藤喜平さんが下條村の村長を引退して一村民になってから、これまでの実績についてインタビューした新聞記事が題材でした。

 

財政難であるにも関わらず、コスト意識のない村役場の人たちと人口減に悩む村。

そんな村を改革すべく、経営者の経験を生かした改革を実行していく伊藤さん。

 

コスト意識を持たせる為にした行動、それは

本当のお店に研修で実際に接客をさせる

ことです。

 

直に、生のお金を扱うことでお金の大切さや接客の重要性などを体験させ、接客態度を徹底的に指導。

 

この役場の人たちの意識改革と合わせて実行したのが、

簡単な土木工事は材料だけを提供して村民に自ら工事を行ってもらう

こと。

 

村民自らが工事を行うことに、初めは批判もあったようですが、財政難であることの周知徹底と実際に工事を行うことで、村全体がコスト意識を持ち、また自ら作ったものに愛着を抱き、長持ちするよう意識して利用するようになったようです。

 

また、人口減への対応としては、コスト削減により生まれた余剰金で、他の町や都市からの移住者を集める為のマンションを作り、住む為には村の活動に積極的に参加出来ることを条件とすることで外からの流入の道を作りました。

 

外からの流入の道を作ることと合わせて行ったのが、村内の子供たちが村に愛着を抱き、都会への流出を減らし、都会に出たとしても戻ってこようと思うような意識を持つようにする為に、小学生や中学生に村の様々なことを課題として調べたりしてもらい、それを実際の議会で議員に対して質問をしてもらう。

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当然、質問を受ける議員はおふざけではなく、しっかりとした答弁書を送り返す、ということを行なったそうです。

 

こういった改革により、実際に村の人口は増えていき、「奇跡の村」と呼ばれるようにもなったそうです。

 

 

リアルな体験に勝る意識改革はない

伊藤さんの実績の記事を読んで感じこと、それは

リアル体験に勝る意識改革はない

ということです。

 

この村改革としてのそれぞれの行動ですが、実際の行動ではなく、机上の話やロールプレイングによるようなものの場合、得られる経験値や感じたことなどは全く違ったものとなり、村役場の人たちも、村民も、何も意識は変わらずに過疎まっしぐらになっていたものと思われます。

 

30代半ばになる自分自身のこれまでの経験を振り返ったとしても、実際に体験したことの方がより記憶に残り、意識や行動に変化が生まれました。

 

様々なビジネス書や自己啓発本などは今の世の中、溢れかえるように出版されています。

私も読んではいますが、こういった本を書かれた方の中には、

この情報を開示することでライバルが異常に増えてしまうのではないか

と危惧されていた方もいましたが、実際に行動を移す人の少ないこと。

 

堀江貴文さんの本にも書かれていますが、

人は本を読むだけで満足して結局は何もしない人が多過ぎる

と指摘されており、ベストセラーになるビジネス書などが数多くある中で、うだつの上がらない社畜サラリーマンに甘んじている人は大量にいます。

こういう人たちに足らないのがリアルな体験だと思います。

 

リアルな体験をした人は、その行動が間違いではなかったことや、得られる高揚感などが体や頭に残り、どんどんと次の行動を起こせるようになります。

 

まずはリアルな体験を知る為の初めの一歩を踏み出さなければなりません。

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徹底した働きかけも重要

伊藤さんを凄いと感じた点がもう1つあります。

それは、諦めずに徹底的に初志貫徹であったこと。

 

コスト意識のない、財政難でも工夫せずに、当たり前のように行動していた人たちを外で働かす行動力。

村への愛着強化の為に、新しい取り組みを子供たちや村民たちに半ば義務的に、強制的に行動させた統率力。

 

村の財政面での立て直し

人口減への対策

などの村を良くする為にすべき行動を諦めることなく動き続けたからこそ、結果が数字に表れたと思います。

 

リーダーやマネージャーによくあるのが

俺は、やってあげた、やる機会を与えた、発信した、

などという独りよがりの行動。

 

徹底的に自分の思いを行動に乗せて発信し、相手を実行動に移らせない限りは何もしていないのと同義です。

結局はこの発信者も他責にしているにしか過ぎない為、誰もついていくことはありません。

 

部下の前に立って進むような人は、口だけや相手を無視した行動はせずに、しっかりと伝わるように心掛ける必要があると思います。

 

個人商店ではなく、多人数で動く企業。

お客様だけではなく、内部の社員にも同様の考えを持って発信すべきです。

 

分譲マンションの管理組合にとって非常に重要なコミュニティ作りのヒントがあった

昨今コミュニティ不足が様々なところで問題視されていますが、分譲マンションにおいても非常に重要なコミュニティですが、他と同様にコミュニティ不足が深刻化しています。

 

分譲マンションの区分所有者は必然的に管理組合員となり、管理組合では総会や理事会が開催されますが、無関心と思える人たちがすごく増えています。

 

高額な工事の議案や管理規約というマンションの独自法の改正などを決議する総会でも、出席者は非常に少ないというのが多くの分譲マンションで見受けられます。

 

非常に重要なコミュニティですが、この記事を通してコミュニティ作りのヒントが見えた気がしました。

 

それは、

リアルな体験

徹底した働きかけ

です。

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様々な世代の人たちが住むマンションでは、前述の村改革の事例がよく当てはまります。

 

マンションの管理というものを自分ごととして捉えてもらう為に、管理会社が日頃行っている業務の内、建物や設備の定期点検や理事会・総会の運営支援、日々の苦情対応などに実際に対応してもらう。

 

この行動により、自分たちの財産であるマンションを他人事ではないものに意識改革してもらい、管理組合が自分たちのものだと認識して、積極的に介入していっていただく。

 

また、分譲マンションにはファミリーの世帯が多く住んでいる為、大人だけではなく、その子供たちにも大人たちと同じ体験をしてもらい、子供たちも関わることでマンションに愛着を抱き、加えてコミュニティが出来やすくなります。

 

言葉だけで伝えるには限度があり、ましてや子供たちには言葉だけでは無理があります。

だからこそ、リアルな体験が重要なのです。

 

コミュニティ作りはきっかけさえあれば、ゆっくりとですが確実に、住んでいる人たちの中でしっかりと形作られていきます。

しかしながら、きっかけがなかなかなく、自分からはあまり動きたくないという人が多くいるのが現状です。

そういった状況を打破する為の1つの方法は、管理会社やマンション管理士が間に入って働きかけることです。

 

生半可な考えで働きかけたとしても、効果は一切なく、ただただ自分の労働力を浪費してしまうことになります。

 

やるからには全力を出しきりましょう。

 

コミュニティ不足が問題視されている中で、1つの解決策が見えてきました。

 

まとめ

記事中に何度も書いていることではありますが、

リアルな体験に勝る意識改革はない。

 

このリアル体験はCMなどのキャッチコピーでいうなれば、プライスレス。

 

本当に何事にも代え難いものです。

 

リアルな体験はただ待っていてもやってこないのがほとんどです。

自ら能動的に動くことで、待ち望んでいたことが目の前に現れるようになります。

 

そういった時の体験は凄まじいエネルギーを生むこと間違いなしです。

 

何事にも挑戦していく心持ち。

 

簡単なようで実は非常に難しいことが多いマンション管理ですが、コミュニティ作りを支援出来ることで、自らがプラットフォームになることも可能だと感じており、未来ある職業であるとも感じています。

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管理会社に属していようと属していまいと出来る立ち位置。

新しいマンション管理の方法作りが日々楽しみになっています。

 

では。