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くす太net

『くす太』というマンション管理会社に従事する男の雑記ブログ。マンション管理・書籍・映画など。

伊坂幸太郎さんの「死神の精度」を読了〜感想書評レビュー〜

どうも、くす太です。

 

死神、、、イメージでは一方的に生から死へと導くものであり、見た目は骸骨で鎌を持って背後から忍び寄る姿が思い浮かびますが、本書で登場する死神は姿・形が人間と変わらない。

 

一般的にイメージされる死神が及ぼす影響とは少し違い、本書では最後の審判として、対象となった人間を7日間で判断するという役目を負った複数存在するものであり、生死を判断する役目を負ってはいるが実際はほとんどの人が対象になると死と判定を下される。欠席裁判のように。

 

死神は人間のような感性をもっているようでもっていない。様々なことに疑問は抱くが人間とは違い深く追求するようなことはない。

 

見た目は人間でも明らかな人外である。(見るだけではほとんどの人が気付かない)

 

死神たちは長い歴史の中で様々な人間・考え方などに触れるもそれでは変化せず、ただ愛しているのは音楽のみという変わった存在である。

 

本書は6作品からなる短編集であるが、文章を読んでいる限りはそれぞれの物語の時代観の変化はあまり感じられないが、繋がり合う登場人物もいる。繋がりに気付いた時はおぉ〜とさせられる。

 

本書では語られていませんでしたが、なぜ死神は存在するのか、いわゆる死神業務をこなしている者たちの存在・起源・生まれたわけなどを描いて欲しいと感じました。

 

物語の構成としては大きな起伏はありませんでしたが、連想する死神という存在とは全く違う存在として描いている本作は楽しく読めます。

 

本書に登場する死神・通称 千葉が関係した長編作品があるということなので、次に読む本に決定。

 

物語のスピード感もグイグイではありませんが、心地よい連続感で読み進められますので、ぜひどうぞ。